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Case 17: Brokkの歴史

≪歴史≫

Brokkは、スウェーデンのシェレフテオ近郊にある製錬所から始まりました。1970年代、溶鉱炉の清掃は骨の折れる危険な仕事でした。作業員は灼熱の炉の中にもぐりこみ、手持ちの工具を使って手作業でスラグやレンガを取り除かなければなりませんでした。2人の起業家兄弟、ラースとペル=マーティン・ホルムグレンが解体の安全性と効率を向上するまで、解体産業は未発達の状況だったのです。

解体業界における改善の必要性を認識していた起業家のラースとペル=マーティン・ホルムグレン兄弟は、解体の安全性と効率を一変させる機械を構想しました。既存の機械の部品から作られた彼らのプロトタイプは、業界初の遠隔操作システムを導入しました。この技術革新は、作業員を危険な環境から守るだけでなく、作業完了時間を半減させました。

その後年月を経てBrokkの製品は大きく進化しましたが、ホルムグレン兄弟が確立した基本理念は、今日においてもBrokk製品にとって不可欠なものとなっています。

Brokkの機械は、開発の原点である製錬所で今もなお使用されていますが、その影響は世界に拡大しており、現在では世界中の職場の安全性と効率を高めています。

Brokk社は1976年に製造を開始し、今年で創業49年目になります。 来年2026年には50年目の節目を迎えます。

最初の遠隔ロボット Brokk250

≪名前の由来≫

ビジネス・パートナーとしてボリエ・ヘドルンドが加わり、会社はさらに勢いを増しました。最初の遠隔施工・解体ロボットBrokk 250の生産に伴い、チームはユニークでパワフルな機械を表す、特徴的で人の心を引き付ける名前を必要としていました。北欧神話からインスピレーションを得た彼らは、トールのハンマーを鍛造したとされるドワーフの名前にちなんで「Brokk」と命名しました。強さと回復力を象徴する「Brokk」は、パワフルな機械にぴったりの名前となりました。

≪北欧神話≫

ブロック(Brokkr、ブロックルとも)とエイトリ(Eitri、シンドリ Sindri とも)は、北欧神話に登場する小人族、ドワーフの兄弟です。北欧神話の戦神トールのハンマーである「ミョルニル」を作った事で有名です。

ある時、狡猾でいたずら好きの神様として有名なロキが、トールの奥さんであるシヴの美しい金髪を丸坊主にするといういたずらをしました。激怒したトールは元に戻すように迫りました。ロキはイーヴァルディというドワーフの鍛冶屋の下で、彼の息子たちに「シヴのかつら」「魔法の船」「グングニル」を作らせた後、ブロックとエイトリの兄弟に「これらに優る宝を作れるかどうか」の賭けをし、もし作れたのなら自分の頭をやると約束しました。 兄弟は鍛造を始め、終わりにさしかかるとエイトリはブロックに「何があってもふいごを動かす手を休めるな」と言いつけて出て行きました。一匹のハエ(変身したロキ)がブロックの邪魔をしましたが、彼は手を休めずふいごを動かし、「水陸空両用黄金イノシシ」「無限増殖する黄金の腕輪」と順に完成させていきました。最後にミョルニルを作る際、ついにブロックはハエの邪魔に耐えきれずに手を休めてしまい、そのためにミョルニルの柄は短くなってしまったといいます。
ブロックはロキと共に宝物を神々の前に持っていき、どちらが優れているかを判定させました。結果はミョルニルを作りあげた兄弟の勝ちでした。ブロックはロキに頭を要求しましたがが、ロキは「頭はやると言ったが、首をやるとは言っていない」と言って逃れようとしたため、兄弟はロキの口をキリと糸で縫い合わせてしまったといいます。

ミョルニルは伝説上の戦鎚(せんつい)のことで「粉砕するもの」という意味があり、投げると手元に戻ってくる、という特長があります。

<参考>
観るストーリー. "【北欧神話】メインストーリー[前編]|ラグナロクに至る物語". YouTube. 2024-8-17. https://www.youtube.com/watch?v=A0zhFLGdPnI , (参照 2025-01-15)
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